美山木匠塾
美山木匠塾 SDGs
団体紹介
美山木匠塾は、京都府南丹市美山町を拠点として活動する団体です。毎年、学生が美山町の木材を使って作品づくりをしています。
現在日本の森林は、林業従事者が減って整備が追い付いていないまま成長しすぎた木が増えたり、安い外国産の木材の利用が増えて国産材が売れなくなったりと、たくさんの問題を抱えています。木は伐採されて製品になっても、炭素を固定しています。これは大気中の二酸化炭素を減らすことにつながるため、木を使うことは温暖化対策としても非常に効果的です。建築は特に木をたくさん使えるため、未来の建築を担う建築学生たちを教育していこうと、木匠塾が生まれました。
- 活動地域: 京都府南丹市美山町大野
- メールアドレス: miyamamokushojuku@gmail.com
- URL: https://m.facebook.com/miyamamoq
取組み内容
美山木匠塾では、毎年の作品づくりに美山町の杉材を使っています。地域の木材を使うことは地域経済のためにもなりますし、ウッドマイレージを減らすことで環境保護にもつながります。また、将来の日本の建築を担う学生が木の大切さを学べるよう、木材を利用することがなぜ環境に良いのか、日本の森林は現在どんな状況なのかなど、木や森林について学生が学べる場を多く設けています。
美山木匠塾の活動の詳細や、過去の成果物などはCANPANからご覧ください。
学生の活動の様子は、Facebookに投稿しています。
2050年の世界(日本、京都)はどうなっていて欲しいですか?
木材を伐採しても、製品として利用することで炭素固定され、二酸化炭素の減少につながります。木を植えるだけでなく、木を使うことの大切さを多くの人に広め、日本の木材を利用した建物がもっと増加していてほしいですし、自分たちが積極的に活動していけるようにしたいです。また日用品にも、プラスチックに代わって木を使い、生活にもっと木のあふれる生活になっていてほしいとおもいます。
誰でもできるSDGsアクションを教えてください
- 「地元で伐った木材を使用する」
人工林を持続的に形成するには、ただ木を植えるだけでなく、植栽した木を間引きして密度を調整する必要があります(間伐)。ここで、木材の使用は定期的な間伐を促すため、正しい森林の循環に役立ちます。
より身近な例を挙げるならば、国産の割り箸を使う、なども立派な活動の一環です。
また、このとき使用するのが地元の木材であれば、輸送にかかる燃料も削減できるため、さらなる効果が期待できます。 - 「地域の人々と積極的に交流する」
人と人とのつながりを形成することは持続可能な都市づくりの基となります。
そのため、地元での行事などがあれば積極的に参加してみましょう。
また例えば、挨拶をすることもコミュニケーション誘発の一環であり、福祉活動の一つであると言えます。 - 「田舎を訪れる」
自分の地元ではなくとも、観光として地域を訪れるのもよいでしょう。継続的な交流には結び付きにくいですが、経済効果の面から地域の活性化に貢献することができます。
おすすめの本を紹介してください
- 群居1999年47号
全国の木匠塾参加者の体験談やエッセイを読むことができます。木匠塾の活動意義や、それぞれの木匠塾の活動などを知ることができます。どこも同じような問題で悩んでいたりして、読み物としても非常に面白いです。
注目している事象を教えてください
- Friday for the Future
- ウッドマイルズフォーラム
- 近くの山の木で家をつくる運動
- 2050カーボンニュートラル
- 「伝統建築工匠の技」ユネスコ無形文化遺産に登録
- たかしま空き家Life Designコンペ
- 森は海の恋人
注目している団体
- NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)
- 独立行政法人 中小企業基盤整備機構
My SDGs宣言(行動目標)
私たちは木について学び、国産材の利用を促進していける人材になります。また、地域交流に積極的に取り組み、木を使った活動でより良い社会を目指します。