学生の取材特集

「伝統とフードロス削減に向けて」 取材先:鳴海餅本店

最終更新日時: 2025-03-25 13:37:32

ユースサポーターの3名で鳴海餅本店さんを訪問し、お話を伺ってきました。今回は、フードロス削減をテーマに、実際に対策をされているということでお話を伺ってきました。

 

 

  • 創業150周年で若手?

鳴海餅本店さんは、明治8(1875)年に創業し、令和7(2025)年で創業150周年を迎えられた歴史ある和菓子屋さんです。京都で初めて自動餅つき機の導入や栗赤飯を販売するなど様々な歴史がありますが、和菓子業界ではやっと若手じゃなくなったのではとのことでした。(それだけ、歴史ある業界であるということがわかりました)

 

  • フードロス削減に向けた取組

まず、鳴海餅本店さんは、「京都の町の文化風習に根ざしたお赤飯やお餅、お菓子の販売」をされている会社になります。個人の方への販売の他、飲食店やホテルなどの企業向けにも販売されているとのことでした。

フードロス削減に向けて、最も大事なことは、「適切な量の製造」とのことですが、当たり前のことのように思えるかもしれませんが、実際に取り組んでいる企業は少ないのではないかということでした。鳴海餅本店さんでは、お祝いごとや祇園祭など商品が売れやすい時期は多めに作るなど、昨年度の実績を見て、製造量を決めているそうです。

その他には伝統的な製造方法により、製造中のフードロス削減はほぼ発生させていないとのことでした

  • 新たな削減に向けた取組

フードロス削減に向けた新たな取組として、冷凍食品を販売されているとのことでした。こちらは、コロナ禍の際に食品ロスメーカーと協力して開発したもので、具体的には、お雑煮の冷凍食品を製造されているとのことでした。冷凍技術の向上により、鳴海餅本店の味を落とすことなく、賞味期限が長い商品にできたとのことです。

 

  • フードロス削減のために

鳴海餅本店さんのお話を伺う中で、フードロスが発生する背景として、経済とも関連しているというお話を伺いました。例えば、物価上昇に伴い、配送も高額となることから、余分な数を発注される取引先がおられたりするそうです。

余分な発注が、フードロスに繋がることがあるため、鳴海餅本店さんでは、取引先とも対話することにより、取引も含めた全体でフードロス削減に寄与しているとのことでした。具体的には、賞味期限が長い冷凍食品を販売することにより、一度で多くの数の発注があったとしても、フードロスに繋がらないように努めているとのことでした。

 

  • まとめ

 

飲食店等が行っているフードロス対策を具体的に知ることで、消費者も工夫を活かすことが大切だと感じました。

また、今後は人口減少していく傾向にあるため、大量生産は時代に逆行していることが分かり、適切な量の製造を心掛けることが大切だと感じました。

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