2024年12月19日に日新電機株式会社(以下、日新電機という。)を訪問しました。日新電機が環境に対してどんな取り組みをしているのか等について説明いただきました。取材の様子は京都府広報番組「あったか京都」(KBS京都テレビ)でも放映されました。こちらの記事では取材当日の様子をお伝えします。
地球環境を守る日新電機株式会社
まずは、社員さんから日新電機についての説明を伺いました。
日新電機は100年以上の歴史を持つ会社です。主にビルや工場に電力を安定供給するための設備を製造する電力機器メーカーです。
同社の研修施設「日新アカデミー研修センター(以下、研修センターという。)」では、太陽光パネルを設置するほか、生物多様性保全のため、希少植物や京都ゆかりの植物の保全に取り組んでいます。中でも研修センター敷地内に「雨庭」という仕組みがあることをご紹介いただきました。「雨庭」は、地上に降った雨を下水道に流すのではなく、ゆっくりと地下浸透させることにより、緑化、水質浄化、ヒートアイランド現象の緩和や公共下水道の処理能力を超えて降った雨水が溢れ出す被害の抑制など様々な効果が期待されています。
また、フタバアオイといった希少な植物や京都ゆかりの植物の保全もされていました。
工場内を実際に見学!
次に、工場内で実施中の「再生可能エネルギーアグリゲーション実証」を見学しました。この実証は、再生可能エネルギー(以下、「再エネ」という。)の地産地消と調整力の最適運用で地域循環型の脱炭素化に貢献するために始められたものです。
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、太陽光発電など再エネの普及が拡大していますが、電力の安定供給のためには、需要と供給が常に一致し続けるようにバランスを取る必要があるとのことです。
再エネは天候によって発電電力が安定しないことがあるため、需給バランスの維持が課題となっています。そこで、蓄電池をはじめとする分散型電源など多種多様な需要側のリソースを調整力として制御することで、地域の再エネ導入加速や再エネ地産地消への貢献が期待されています。
太陽光パネルを見学!
再び研修センターに戻り、屋上に設置されている太陽光パネルを見学しました。容量は約100KWもあるそうで、およそ20世帯分、研修センターで使用されている年間電力の20%をこの太陽光発電で賄っているとのことでした。
まとめ
私たちの生活に必要不可欠な電気は当たり前にあるものではなく、多くの人やいろいろな技術のおかげで不自由なく電気が使えていることが再認識できました。
取材した内容をまとめたポスターを作成し、京都環境フェスティバル2025で発表をしました。また、取材の様子は、「あったか京都」というKBSの番組でも取り上げていただきました!ぜひご覧ください!
https://www.kbs-kyoto.co.jp/tv/attaka/entry/attaka_2501_138453.htm
(6月頃までの掲載予定)