学生の取材特集

「環境に優しくモビリティと社会インフラを支える」取材先:株式会社 GSユアサ

最終更新日時: 2024-03-07 08:37:32
取材先企業分野

温暖化・気候変動 再生可能エネルギー 

株式会社 GSユアサを取材しました

2024年2月1日、2023年度WE DO KYOTO!ユースサポーター4名が株式会社 GSユアサに伺い、同社の環境の取組について取材してきました。今回は、2023年度WE DO KYOTO!ユースサポーターの古川さんに、取材の報告として記事を書いていただきました。

(以下、寄稿者:2023年度WE DO KYOTO!ユースサポーター 古川)


2024年2月1日に株式会社 GSユアサを訪問しました。GSユアサが環境に対してどんな取り組みをしているのかの説明を聞いたり、普段見ることのできないショールームや蓄電池の中身を覗いたりしました。取材当日の様子をお伝えします。

環境への配慮がすごいGSユアサ

GSユアサの取り組みについて説明を受ける様子

 

まずは、社員さんからGSユアサについての説明を伺いました。

GSユアサはそれぞれ100年以上の歴史を持つ日本電池とユアサ コーポレーションが2004年に経営統合してできた会社です。自動車用・オートバイ用のバッテリーをはじめとして、産業用各種電池、電源システム、受変電設備などの製品があり、今後のモビリティ分野や社会インフラ分野における脱炭素化に蓄電技術で貢献していく会社です。日本のみならず、海外向けの製品も多数あります。

GSユアサの事業内容は、車用の鉛蓄電池を作るだけにとどまりません。工場の敷地に太陽光パネルを設置するなど、再エネにも力を入れているようです。なんと、工場で使われている電気は全て再生可能エネルギー由来だそうです!会社で使われる電気が100%再エネになるのはもう少し時間がかかるだろうと思っていましたが、現時点でそれを達成している企業があることには驚きました。

また、蓄電池とはあまり縁がなさそうな、生物多様性にも貢献しています。京都の在来種である、ヒオウギやフタバアオイなどを育てて、種の保存に一役買っています。

楽しいショールーム見学

次に、ショールーム Energy Gardenを見学しました。ショールームには、GSユアサがどんなことに挑戦しているのかを説明する展示があります。

まず目に飛び込んできたのは大きなジオラマ。そこにタブレットが備え付けられていました。タブレット越しにジオラマを眺めると、ロケットが飛ぶアニメーションが表示されました。これは、GSユアサが人工衛星用のリチウムイオン電池を開発するなど、宇宙に関する事業に取り組んでいるからです。他にも、事業内容を説明する動画を見ることができます。

ショールーム見学の様子

奥にはGSユアサの事業内容がわかりやすく説明されている文章や、それに関連した製品が展示されていました。実際に手に取ることができるものもあって、蓄電池には結構重いものもありました。

製品の展示

蓄電池を眺めてみよう

今度は屋外に出て、蓄電池設備を見に行きました。電力貯蔵システムであるESSの中には、リチウムイオン電池が多数入っています。蓄電池の扉を開けて、普段見ることのできない蓄電池内部の様子を見せていただきました。これがあれば停電時も安心ですね。

ESSコンテナ

こちらはVOXSTARというEV充放電器です。普段の自動車の充電に使えるのはもちろん、災害時の電源としても機能します。

電気自動車の充電器

他にも、EVOXシステムという、VOXSTAR、リチウムイオン電池、太陽電池を組み合わせた製品を紹介していただきました。

まとめ

取材にご協力いただいたGSユアサの皆様

蓄電池は普段の生活で深く意識することがないので、説明が理解できるか少々不安がありましたが、社員さんの話はとてもわかりやすく、実物も見て視覚的に理解することができました。また、環境に優しい取り組みを多数行っていることもわかりました。長年京都に住んでいながらこのような企業があることは詳しく知らなかったので、とても良い経験になりました。


取材日:2024年2月1日
寄稿者:2023年度WE DO KYOTO!ユースサポーター 古川

*WE DO KYOTO!ユースサポーターとは

京都府知事から委嘱を受け、京都府とともに環境に関する活動を行う若者のこと。本サイトは、彼らが勉強会や企業取材を通じて得た学びや気づきを発信する場として位置づけています。

ページの先頭へ