学生の取材特集

「SDGsへの貢献と、地域課題の解決」取材先:日産自動車株式会社

最終更新日時: 2022-12-20 16:52:44
取材先企業名日産自動車株式会社
取材先企業住所神奈川県横浜市西区高島一丁目1番1号
取材先企業分野

温暖化・気候変動 循環型社会 再生可能エネルギー 大気・水質・土壌 

取材先企業HPhttps://www3.nissan.co.jp/first-contact-technology/blue-switch.html

日産自動車株式会社を取材しました

2022年11月14日に国立京都国際会館で開催された「KYOTO地球環境の殿堂」表彰式・京都環境文化学術フォーラム国際シンポジウムにブース出展された日産自動車株式会社への取材記事です。今回は、2022年度WE DO KYOTO!ユースサポーターの中島さんに、取材の報告として記事を書いていただきました。

(以下、寄稿者:2022年度WE DO KYOTO!ユースサポーター 中島)


ブルー・スイッチとは

「ブルー・スイッチ」とは、EV(電気自動車)の持つ価値を利用して地域課題の解決を図る日産自動車の活動です。環境保全、エネルギーマネジメント、災害対策や地方での交通課題などそれぞれの地域が抱える課題に対し、EVの持つ特性を活かしてソリューションを見出していくこの活動は、2018年度に始まり年々全国へ広まっています。EVは二酸化炭素を排出せずに走行する車で、他にも大容量バッテリーを搭載していること、どこでも充電が可能であること、静粛性に優れていることなど様々な強みを持つため、これからもその活躍が期待されています。このように電気自動車のパイオニアとして日産自動車様は、その技術と経験を活かしてブルー・スイッチをはじめ社会へ貢献するための挑戦を続けています!

ブルー・スイッチの活動例紹介 

千葉県

2019年9月、台風15号が上陸した際に、千葉県の自治体や福祉施設にEV「日産リーフ」53台が貸与されました。日産リーフは公民館や保育所、高齢者施設で非常用電池として使用され、生活に欠かせない家電用品へ電力を供給するのに大変役立ちました。このように移動手段だけでなく、電力供給源としても使用できるEVによって災害支援を実現できます。

阿蘇市・佐世保市

阿蘇市と佐世保市では、温室効果ガス削減と観光活性化のため、日産自動車様と協力してEV優遇策を展開しています。優遇策対象となる駐車場が無料で利用できたり、宿泊施設や道の駅での割引も利用でき、EVでお得に市内を観光できます。2021年9月には自動車業界で初めて環境省と「国立公園オフィシャルパートナーシップ」を結びました。阿蘇市や佐世保市のように、EVを促進しながら環境保全への理解を広めていき、かつ地域の活性化を実現する取り組みがさらに全国へ普及していくことが予想されます!

今ご紹介したのはほんの一例ですが、他にも日産自動車様は「日産わくわくエコスクール」という児童向けの環境教育やEV講座等を実施するなど、脱炭素化への取り組みを進めており、EVが社会へ貢献する形はまさに無限大です。

インタビュー

☆ここからは、日産自動車株式会社の石田様にインタビューをしていきたいと思います!

日産EV車の強み

中島:ズバリ、日産のE Vの強みはなんでしょうか?

石田様:まず、力強く滑らかな走りという、クルマとしてとても魅力的だということが私たちのEVの誇れる点だと思います!そしてEVの開発に長く携わっている日産だからこそお客様へ提供できる高い安全性と質の高いアフターサービスです。日産は2010年に世界で初めてグローバルに日産リーフの量産販売を開始し、現在はEVクロスオーバー日産アリア、軽EVの日産サクラと3車種あり、これまでの累計販売台数は70万台を超えています。EVのバッテリーが火災をおこしたというニュースがたまに報道されますが、日産のEVは今に至るまでの12年間、一度もそのようなことは起こっていません。

中島:なるほど。私も日産様の「たま」という、戦後すぐの1947年に開発された鉛電池で走る自動車をはじめとした歴代のEVについて知り、その歴史の長さにびっくりしました。

EV車の利便性について

中島:EV先進国の中国やノルウェーでは充電渋滞が問題になったことがあったと聞きましたが、日本でEVが主流になったときの利便性についてはどのようにお考えでしょうか。

石田様:まず充電方法ですが、30分で約8割の充電が完了する急速充電と、ゆっくり時間をかけて充電する普通充電の2通りあります。そしてあまり知られていないのですが、現在EVの充電器は全国に約30,000基設置されており、その中の約8,300基が急速充電器です。EVの普及に向けて充電口が複数ある急速充電器の普及も始まっています。また、日本政府も充電器の更なる設置を目標としており、充電施設の拡充が進んでいます。つまり、利便性についてはEVの普及に伴い向上し続けているため心配ご無用です。

若者に期待すること

中島:ありがとうございます。では最後に、若者に期待することを教えてください。

石田様:とにかく、もっと日産のEVについて知ってほしいです。カーボンニュートラルに大きく貢献できるというのはもちろん、EVの安全性、快適な走り、乗り心地、静粛性など皆様の日常生活をより快適にできるという点も大変魅力的だと自負しています。皆さんが主役となる時代はもうすぐ来ます。その時のために脱炭素化への取り組みをたゆまず続けていただければと思います。皆様の若い力に期待しています!

中島:石田様、どうもありがとうございました!

取材を終えて

今回日産自動車様を取材させていただいて、地域課題解決にEVを活用しつつSDGsの目標達成にも貢献するという素敵な活動を知ることができてとても嬉しく思いました。地球規模課題を自分ごととして考えることはもちろん大切ですが、身近な課題を放置せずに、どちらにとっても有効にアプローチできるブルー・スイッチは有意義で革新的だと感じました。そして今回実は日産EVの「サクラ」を試乗する機会もいただきました。とても静かでスマートな、感動的なドライブでしたので将来の自分の車の有力候補となりました(笑)。 石田様がおっしゃられたように、私たちは諦めず脱炭素化をはじめ様々な目標を達成するために邁進し続けなければいけないと、改めて気を引き締めることができました。


取材日:2022年11月14日
寄稿者:2022年度WE DO KYOTO!ユースサポーター 中島

*WE DO KYOTO!ユースサポーターとは

京都府知事から委嘱を受け、京都府とともに環境に関する活動を行う若者のこと。本サイトは、彼らが勉強会や企業取材を通じて得た学びや気づきを発信する場として位置づけています。


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