取材先企業分野 | 温暖化・気候変動 循環型社会 再生可能エネルギー |
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パナソニック株式会社を取材しました
2022年11月14日に国立京都国際会館で開催された「KYOTO地球環境の殿堂」表彰式・京都環境文化学術フォーラム国際シンポジウムにブース出展されたパナソニック株式会社への取材記事です。今回は、2022年度WE DO KYOTO!ユースサポーターの吉川さんに、取材の報告として記事を書いていただきました。
(以下、寄稿者:2022年度WE DO KYOTO!ユースサポーター 吉川)
環境に優しい製品
パナソニック様は、充電システムELSEEV(エルシーブ)やリチウムイオン蓄電システムなどの製品を販売しておられます。ELSEEVはパブリックエリアにも設置できる種類が展開されており、電気自動車を充電することが可能だそうです。また、リチウムイオン蓄電システムは、夜間に電気を貯蔵することができ、導入費用・維持費用が安いというメリットがあります。これからは、電気充電スタンドが空いているときにシェアできる取組を試みておられるそうです。
電気自動車用普通充電器
リチウムイオン蓄電システム
自社が排出するCO2削減への取組
・材料を無駄なく使用すること
リサイクル義務がある家電などは、回収した際に再利用できるものは再利用するようにしておられるそうです。また、複雑な設計では、製品の使用が終了した際、分解するために手間と時間がかかり、そのまま廃棄されてしまうことが多いです。そのため、設計を簡単・シンプルにすることで再利用しやすいようにしておられます。
・社員個人の取組
企業が環境への取組を行ったり、環境に優しい製品を販売したりしていると社員個人にも環境に対する関心が生まれてくる、と今回取材を受けてくださった山内様はおっしゃっていました。そのため、会社の内部で社員同士、環境に関するお話をする機会が増え、より環境に興味を抱く輪が広がっていく、ともお話しくださいました。
利益と環境対策の両立
環境への取組は、金額に換算することが難しく、利益に直結するとは言いがたいのが現状です。
お客様の意識調査では、「多少、値段が高くても環境に良い製品を購入したい」という声は多いですが、実際には価格が高いと市場では受け入れられないと思っています。
したがって、お客様に対価を認めて頂ける、環境に良い製品を生み出していくことが企業の姿勢として大切なのだそうです。
取材を終えて
取材を通して、私の知らないパナソニック様の環境への取組が多くあることを実感しました。特に、製品の設計を簡単にすることで分解・再利用を容易にする、ということは私たち利用者にも恩恵があることだと感じ、顧客にも環境にも優しい取組をしておられることを知りました。また、お話を聞かせてくださった山内様は、「パナソニックがあることによって環境が変わったと言ってもらえるようになりたい」という夢を私に教えてくださいました。企業が環境に良い製品を生み出すことで、社員・顧客へと環境に対する意識が広まっていけば、環境に優しい社会へと繋がって、山内様の夢もかなう日が来るのだろうと強く思いました。
取材日:2022年11月14日
寄稿者:2022年度WE DO KYOTO!ユースサポーター 吉川
*WE DO KYOTO!ユースサポーターとは
京都府知事から委嘱を受け、京都府とともに環境に関する活動を行う若者のこと。本サイトは、彼らが勉強会や企業取材を通じて得た学びや気づきを発信する場として位置づけています。