取材先企業分野 | 温暖化・気候変動 その他 |
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あいおいニッセイ同和損害保険株式会社を取材しました
2022年11月14日に国立京都国際会館で開催された「KYOTO地球環境の殿堂」表彰式・京都環境文化学術フォーラム国際シンポジウムにブース出展されたあいおいニッセイ同和損害保険株式会社への取材記事です。今回は、2022年度WE DO KYOTO!ユースサポーターの津田さんに、取材の報告として記事を書いていただきました。
(以下、寄稿者:2022年度WE DO KYOTO!ユースサポーター 津田)
はじめに
京都環境文化学術フォーラムに出展されていたあいおいニッセイ同和損害保険株式会社様にお話を伺いました。同社は保険事業を展開している企業ですが、全国の中小企業に「業種別SDGs経営簡易診断サービス」と「カーボンニュートラル導入支援ツール」の提供を開始したそうです。
「業種別SDGs経営簡易診断サービス」は15個の質問に回答することで企業のSDGsの取り組み状況を分析、診断、可視化することができます。「カーボンニュートラル導入支援ツール」は企業が脱炭素の取組を推進する導入支援ツールです。具体的に何をすべきかガイドブックにまとめられており環境経営を始めたいけど何をすればいいのか分からない、ノウハウがないといった問題を解決できます。
Q&A
以下はあいおいニッセイ同和損害保険株式会社の小林様にお伺いした質疑応答をまとめています。
Q 環境取組を行う背景を教えてください。
A 地方創生がきっかけとなっています。長い目で見たときに地方が元気だと企業が活性化し、地域社会への貢献につながります。
Q 環境対策やサステナビリティの推進において、重視していることは何ですか。
A 具体的なサービスの仕組みを話すことと、具体的なアドバイスをすることです。お客様にまず興味を持ってもらうこと、お客様にとって役に立つことを考えてお話しすることです。
Q どうして保険を取り扱う企業が環境対策に取り組まれるのでしょうか。
A 中小企業の持続可能性のためです。
Q 今後、環境の取組を続けていく上でどのようなことが課題だと考えておられますか。
A 今はサービスを広める段階なので自社の収益獲得につながっていないことです。
Q 「SDGs経営簡易診断サービス」や「カーボンニュートラル導入支援ツール」の評判はどうですか。
A 今年の10月から開始し、現在400社が利用しました。無料で手軽にできるため今も利用待ちがあるほど人気になっています。利用企業は中小企業が中心となっています。
以上が質疑応答の内容です。
さいごに
取材を通して同社の提供するサービスは中小企業が環境対策の取り組みを始めるハードルを下げることや、きっかけ作りになることが分かりました。これまでSDGsの推進に力を入れた経営をするのは規模の大きな企業が中心となっていることが多いように感じていましたが、その取組が今よりもっと多くの企業に拡大していくように思います。
取材日:2022年11月14日
寄稿者:2022年度WE DO KYOTO!ユースサポーター 津田
*WE DO KYOTO!ユースサポーターとは
京都府知事から委嘱を受け、京都府とともに環境に関する活動を行う若者のこと。本サイトは、彼らが勉強会や企業取材を通じて得た学びや気づきを発信する場として位置づけています。