取材先企業名 | 三菱自動車工業株式会社 |
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取材先企業住所 | 京都府京都市右京区太秦巽町1番地 |
取材先企業分野 | 自然環境・生物多様性 循環型社会 京都の文化や暮らしとエコ |
取材先企業HP | https://www.mitsubishi-motors.co.jp/ |
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三菱自動車工業株式会社を取材しました
2022年11月14日に国立京都国際会館で開催された「KYOTO地球環境の殿堂」表彰式・京都環境文化学術フォーラム国際シンポジウムにブース出展された三菱自動車工業株式会社への取材記事です。今回は、2022年度WE DO KYOTO!ユースサポーターの平井さんに、取材の報告として記事を書いていただきました。
(以下、寄稿者:2022年度WE DO KYOTO!ユースサポーター 平井)
取材先:三菱自動車工業株式会社
取材日:2022年11月14日
担当者:総務渉外部 田村明博様
インタビュアー:ユースサポーター 横江一真、平井鈴音菜
寄稿者:平井鈴音菜
最新のEVとPHEVに試乗してみた!
新型eKクロスEVとアウトランダーPHEVに試乗させていただきました。
運転しやすかった~
と言いたかったところですが、横江も平井もペーパードライバー……。
ということで、担当者様に運転していただき、乗り心地を体験しました。
運転している’素振り’を見せる平井. 運転座席にあるシートのマッサージ機能には驚き!
《学習メモ:EV・PHEVとは?》
・EV :”Electric Vehicle”つまり「電気自動車」のこと。
・PHEV:”Plug in Hybrid Electric Vehicle”つまり「外部から充電できる、電気またはガソリンを兼ねそろえたハイブリッド車」のこと。
それぞれ伺ったお話や乗り心地について、これからご紹介していきましょう!
まず新型eKクロスEVは、エンジン音はもちろん、モーター音もほぼなく、走行中は非常に静かでした。滑らかな走りで車内は快適空間。ちなみにアクセルを外して減速する際には自動的に発電するそうです。運転席からは燃費ならぬ電費、電池残量、目安走行距離が見えるので安心。このEVにおける令和4年度の国からの購入補助金は55万円だそうです。
一方のアウトランダーPHEVには1500Wまで使えるコンセントが付いていました!アウトランダーPHEVの総電力量は20kWhで、一般的なスマホ約1800個分に値するとか。お家で簡単に充電でき、200Vならば約7.5時間で充電完了。またサービスエリアなどにある急速充電器で充電すれば約38分で電池残量80%に!さらに、給電機能もあるため、キャンプや災害時に自動車の電気を他のものに使うことができるみたいですよ!乗り心地も新型eKクロスEVに引けを取らない快適さでした。
車内にはコンセント(上)、車外には普通&急速充電口 (下)
ん??これはなんですか?
運転席近くにあった不思議なダイヤル
「このダイヤルで、走行中の道路状況や環境に合わせた走りができるんです。タイヤの前後左右の駆動力を配分できるんですよ」
す、すごい……!
ダイヤルに手を伸ばしそうになるのを抑えながら、いつまでも乗っていたくなる試乗体験を終えました。降車したら、面白い話をもっと聞かせていただこう。
これまでの歩みとは!?
Q. よく「環境と経済の両立」が課題となっているが、環境への対策とビジネスの繋がりをどうやって両立させている?
「当社が得意とするEV・PHEVをより多くの方に乗っていただくことが環境にもつながっていくかと。環境にやさしいEV・PHEVも生産・販売して、多くの方に乗っていただいています。日本の場合、国からの補助金もでていて社会全体で電動車両の普及をすすめていると思います。」
「ちなみに、三菱自動車は世界で初めて電気⾃動⾞”i-MiEV”を量産化して販売しました!また、PHEVも世界で初めて量産していて、なんと今年の国内販売台数は第1位です︕」
世界初!!確かに、最近ハイブリッド車やEVを街でもよく見かけるようになりましたね。
Q. 実際にEVの普及に寄与していると感じられる協働事例は?
「複数のEV・PHEVのラインナップを持っているので、幅広いお客様にEVを購入いただけることですかね。商用軽EVなどは運送会社様等でも多く活用していただいています。」
「他にも例えばお花屋さんの様な自然や環境を大切に思っている方にEVを選んでいただくケースもあります。お花や植物といえば…がらっと話は変わりますが三菱自動車の京都製作所では、生物多様性保全の活動として工場内の緑地で、京都に昔からゆかりのある植物のフタバアオイやヒオウギ、フジバカマ、オニバスなどを育てています。」
お花屋さんからの需要、植物好きの平井にとっては興味深いです!
葵祭で飾られるフタバアオイに、アサギマダラがやって来るフジバカマ……。ぜひともその⼯場内を拝⾒してみたいものです︕
周りや意識の変化は?
Q. 環境問題への取組を始めてから、何か変化は?
「毎年発行されるサステナビリティレポートで経営トップのコメントや、各地区・各部門の取り組みが共有されています。」
「さらに環境への取り組みは、三菱自動車だけでなく、お取引先も含めて全体で進めていく必要があります。環境への取り組みの重要性をお取引先の方々と共有するため、説明会を開催して、部品や部品の製造過程におけるCO2の削減など環境対応の強化をお願いし、ご対応いただいているところです。」
高い実績は変わらずとも、皆さんの意識はどんどん⾼みを⽬指していっているんですね︕なるほど、PHEV販売台数1位の実績があるわけだ……。
取材中の横江. 田村様と意気投合して盛り上がることも!
「京都製作所はエンジンの工場ですが、各工程でもCO2排出を減らせないか、みんな色々なアイディアを出して工夫しています。例えば、金属を溶解している炉を囲っている部は、熱を逃さない塗装を施したりしています。少しでもエネルギーを無駄にしないことでCO2削減に貢献しています。」
販売車そのものにだけでなく、製造過程にも環境への配慮を忘れない心意気。そんな三菱自動車工業株式会社様の考える”未来”とはいかに!?
これからの世界の未来に向けて
Q. 世界へ広くビジネス展開しているが、海外の取組で日本に取り入れられそうなことは?
「海外で新しく建てられた工場では、太陽光パネルを設置している工場もあります。今後は国内の各工場でも検討していくと思います。」
Q. 反対に、日本だからこそできることは?
「日本は、アセアン等と比べると充電設備が整ってきているのでEV・PHEVが増えてきています。その技術力実績をもとにタイでもミニキャブ・ミーブの実証実験をしたりしています。」
日本と海外との違いが見えてきて面白いですね。
これだけ世界で活躍している中で、互いに理解し合えない壁にぶつかることもあったかもしれない。でも、だからこそ、環境問題への解決には文化や価値観の多様性を受け入れることも大切。そのことに改めて気づかされる取材でした。
最後に若者へのメッセージを一言!
Q. 私たちは今大学生だが、若い世代に対してどんな行動や意識を期待する?
「最近、工場見学に来た小学生からSDGsについて聞かれることが多くなったんですよ。幼い頃から、環境問題を始めとした社会課題について考えるようになっているんだなぁと感じますね。」
なるほど……学校の授業でもSDGsについて習うようになったからですかねぇ。
「今の若者たちは、”持続可能”への感度が高い。この思いをずっと持ち続けて、ぜひとも次世代へと受け継いでほしい!」
しかと受け止めました!!!!
取材を終えて
今回乗せていただいた2台の自動車。個人的には新型eKクロスEVの乗り心地がお気に入りで取材中なのに寝てしまいそうでした。でも、キャンプや遠出するときなどは電気の活用が便利なアウトランダーPHEVに乗っていきたいですね。
三菱自動車工業株式会社様は、まだまだこれからも「お客様第一優先」は変わらず、持続可能で環境に優しい自動車開発に取り組まれることでしょう。三菱から生まれたEVやPHEVは、今日も様々な想いを乗せて世界中で走り続けているのです。
その姿勢に、私たちもアクセル全開で応えていきたいですね!
右から田村様、WE DO KYOTO!ユースサポーターの平井、横江
自動車は右が新型eKクロスEV、左がアウトランダーPHEV
貴重なお話をたっぷりと教えていただきありがとうございました!
取材日:2022年11月14日
寄稿者:2022年度WE DO KYOTO!ユースサポーター 平井
*WE DO KYOTO!ユースサポーターとは
京都府知事から委嘱を受け、京都府とともに環境に関する活動を行う若者のこと。本サイトは、彼らが勉強会や企業取材を通じて得た学びや気づきを発信する場として位置づけています。